果鈴版 大石兵六物語A
一方、、吉野原のキツネたちに、早くも兵六の化け物退治の噂が知れ渡っていました。
牟礼が岡の長老狐コン・セリザワの一声で、それは数えきれないほどのキツネが集まり兵六を迎え撃つ相談を始めていました。
吉野原の新撰組とキツネたちから一目おかれた幹部キツネたちが兵六を迎え撃つ指揮を任されていました。
局長のコンドウ・総長のヤマナミ・副長のヒジカタ・連隊長オキタ、この4匹を中心に作戦会議は開かれました。
コンドウ:「戦(いくさ)は相手のすきを突き、疲れたところにつけこむのがコツじゃ」
ヒジカタ:「兵六は、少しの学問と剣術ができることを鼻にかけ、自惚れておる」
ヤマナミ:「名誉欲も人一倍強いから、そのすきをねらって攻めこめばいいのじゃ」
オキタ:「我らが秘術を尽くして戦えば、恐れることなどない」
コンドウ:「人間など愚かな生き物よ、我らキツネの足元にもおよばぬ」
ヤマナミ:「キツネ退治などと馬鹿なことを考えたことを後悔させるんじゃ!」
オキタ:「吉野原のキツネの名誉のために兵六を返り討ちしてくれよう!」
ヒジカタ:「兵六ごとき馬鹿者は、あの手この手で化かし、血の気を全部吸いとってやれ」
コンドウ:「いいか!とどめは兵六を坊主頭にそり上げてやれ」
セリザワ:「吉野原のキツネの恐ろしさを人間どもに思い知らせてこい!」
長老がそういうと集まったキツネたちはそれぞれの役割を果たすために、散らばっていきました。
はたして吉野原キツネは兵六を返り討ちできるのでしょうか!
兵六はみごとキツネ退治できるのでしょうか。
吉野原キツネvs兵六!最後に笑うのどちらでしょうか。