仮名作品1
日本独自の伝統書である「仮名」による作品です。
小倉百人一首の紀貫之の歌を書いてみました。
人は(者)いさこゝろも
しらす(須)
ふるさ(佐)とは(八)
花そむか(可)しの(能)
香に(尓)ゝほ(本)ひ
け(介)る(流)
( )内は変体仮名の字源を示しています。
変体仮名については、理論に近日アップ予定。
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける
(口語訳)
あなたの心は、さあどうなのであろうか。(どうやら心がわりをしているのではあるまいか。)昔なじみのこの土地では、梅の花は昔に変わらぬよい香をはなって美しく咲いていることよ。