いろは歌47首は、島津忠良(日新斎)の作ったもので、今から約460年ほど前に作られました。その当時一般には無学の者が多かったので日新公は、民衆に解りやすく歌にして教育していく方法を考えました。それが『いろは歌47首』です。
忠良は5年余りの歳月をかけこの『いろは歌・47首』を完成させました。添削を頼まれた和歌の名手、近衛種家がただ一字を直したのみという出来栄えで、さらに種家は「老若を問わず、こころをとめて見れば、この47首のみで、善悪のことわざを知ることができる。教訓の手本となるべきものだ、道理を求るには、最高のもの。」と褒め称えたという話も残っています。
その「島津のいろは歌」をここでは紹介します。かずの解釈なので(笑)え〜違うんじゃない?と思われるとこもあると思いますがそこは勘弁してね。エヘヘヘ (///∇///)


 
意味: どんなに立派な理論や哲学を学んでも、それを実行に移さなければ何の役にもたたない。

意味: 豪邸に住んでいようが、粘土でつくった家に住んでいようが、人間の価値はその人の心がけによって決まるもので、地位や財産で決めるべきではない。

意味: 人の命は明日どうなるかわからないので、明日に延ばさずに、今日のことは今日時間を作って勉強したほうがいい。

意味: 友達を選ぶ時は、自分と似ている人を選びがちだけど、自分を向上させるためには、自分より才能や学問の優れた、できたらおとなしい人を友に選ぶようにしたらいい。

意味: 神仏は自分の心に住むものであるから、他人の事を思うよりは、まず自分の良心に恥じない 正しい行いの生活をしなさい天地はしってますよ。

意味: どんな事でも、自分は上手になれない駄目だぁ〜と諦めないで、ちょっとずつでも稽古していったら必ず上手になる。「塵も積もれば山となる」という言葉もあるので努力しなさい。

意味: 罪あって人を殺す場合、決して軽々しく殺してはならない。殺すより生かすことの難しさをよく考えて処理しなさい。

意味: 知恵や技術はいくら身についても邪魔にはならない。かえって人に尊敬され、人はそれが無いのを恥じるものである。それらの技術や知恵は磨きなさい。

意味: 道理も法も行われない世だからといって、勝手気ままな生活をしてはいけない。周囲がどんなに変わろうと自分は正しい道をまっすぐに行きなさい。

意味: 盗人というのは外から入ってきてくるものだと思いがちだが、もっとも恐るべき盗人は心の中に侵入しくるものなので、見るもの聞くものに自分の大事な心を盗まれないようにしなさい。

意味: 上司の話すことは、たとえ一度聞いた事のある話でも始めて聞くような顔をして熱心に聞くことが良い。消して知った振りをして不真面目な態度をとってはいけない。

意味: 人は欲望、煩悩の心が強いと、ついそれにひかれて罪を犯しがちなのできをつけなさい。

意味: 人に仕えるには、私心を捨てて仕えることが大切。私心があると恨み言をいったり、不平不満を言ったりするようになる。

意味: 学問をするのは朝でも、昼でも良いけど、夜の静かなときは、なおよい時である。

意味: 善悪を正して自分の心を磨くためには、友人の行いは自分のお手本になるので、よい友人を持つことが自分の人生において大切である。

意味: 煩悩の心にまかせて生きるようなことが無ければ、人生において道を踏み外すことはないでしょう。

意味: 人に対して礼を尽くすのは、その人に対してだけでなく、自分自身に対してもそうしているのであって、人を軽蔑していると、いつかは自分も軽蔑されるようになるでしょう。

意味: 下々の者が、主人のことを悪く言うのには二通りある。一つは真に主君のためを思って言うのと、自分の私利私欲から出た悪口である。・・・が、人の上に立つものは、その動機が何であれ、寛大な心で受け止めるべきである。

意味: 自分がどんなにつらい目にあっても、それを恨んで仕返しをしてはならない。その報いはまた自分に帰ってくるものです。

意味: 偽りのこの世の中で、欲望さえ起こさなければ、伊勢の大神は、正直に生きる者を見捨てるようなことはしない。

意味: 後世に残るような立派な名を残している人物も、我々と同じ人間である。皆同じ心を持った人間であれば、自分も努力すれば名を残すような偉い人になれる。

意味: どんな人生の苦楽も、過ぎてしまえばそれまでであるけど、自分の行ってきたことはいつまでも残るものなので世の為人の為につくして、後世に名を残すように。

意味: 昔から道理に従わず生きてきたもので、天罰にあわない人はいない。そのうちに苦しい立場に追いやられるものである。

意味: つらいことの多い今の世は、前世での行いが悪かった結果であると考えれば、今の世での行いが後世に結果がでるので道理のある行いをしなさい。

意味: 午後10時に寝て、午前4時には起きて働くのは、無駄に時間を過ごさないようにということ。

意味: とても逃れることのできない場合でも、覚悟さえあれば、まさかの時に慌てずさわやかな気持ちになれるでしょう。

意味: 人は欲があると思わず道から外れそうになるので、自分の欲をはなれて正義を守るようにしなければならない。

意味: どんなにつらいことがあっても、正しい道をすすめ。もし苦しいことに負けて、曲がったことを行えば、末は我が身を滅ぼすことになる。

意味: 人は余りにもやさし過ぎると部下から侮られる。また、あまりにも厳格であれば影で悪いことをするようになる「和らぐ」と「怒る」という2つの心の面は、武の道の弓と文の道の筆のようなものである。鳥に翼が2枚あるように、どちらもかかすことが出来ない大事なものである。

意味: どのように多くの才能があっても、心が正しくなければその才能は役に立たない。自分の才能を自慢するよなことをしてはいけない、常に慎重な配慮をしまた忍耐することが大事である。

意味: 賢者を用い、愚かな者を捨てるというのは難しいが、それが適切に行われているのは感心なことである。

意味: 戦場において、敵が少数であるからといって油断してはならないし、逆に大軍であっても決しておそれてはならない。

意味: 武士にとっては心が大切である。心が一致団結すれば、生き延びることができるが、心がバラバラだと死を招く。心をそろえる事が大切である。

意味: (戦死者を)弔うのに、敵・味方の区別をしてはいけない。お経は読まなくてもよいが、手厚く葬らなくてはならない。(※回向とは仏教の言葉で、使者を弔うこと。看経とは経をよむこと)

意味: 敵となる人は警戒しなければならないが、できることなら、その人をも自分の師匠として学ぶべきところはとりいれ、欠点は自分を省みるための鏡にしなければならない。

意味: 信仰の道を究めて迷いの無い人生を送りなさい。罪を犯せば法のさばきで、結果は不幸な運命となるでしょう。

意味: 与える方法によって水も酒となる。君主たるものは、部下に対して思いやり深く情け深くあれ。

意味: われわれが見聞するものは、すべて受け取る側の心がけ次第で迷ったり、悟ったりするものだ。常に良いものを受け入れる心構えをしておくことが大切である。

意味: 弓矢の道を得ることも失うことも、大将の心次第できまる。戦にて勝利を得るのも敗れるのも、すべて大将のこころ一つ。

意味: 先祖の祭りごとを良くしたり、忠孝の道を尽くすことは、やがて自分に帰ってくる。

意味: 自分の信じる道のために、いつでも身を捨てる覚悟であれば、かならず天が見方してくれる。

意味: 舌でさえ歯が固いことを知っているのに、心のある人間に対するときは相手の接する人がどんな感じ方をするかを考えて行動しなければならない。

意味: 世の中を正そうともせず、いたずらに迷いの酒を飲みつづけていることは、情けないことである。

意味: 君たるものは、常に哀れみの心を持つべきである、独身のものは何かと不自由しているであろうからやさしくいたわり、また民に対しては、寛容な心をもつことが大切である。

意味: いろんな国の政治の道は、まず民にかねてより知らせて、教育するようにしなければならない。

意味: 人の正しいか悪いかは、生まれついてのものではない。誤ったことを認めて、善に移るようによく指導すれば、どんな人でも必ず善人になる。

意味: 何事もあまり欲をもたず、程々で満足することを知っていたほうがよい。月も満月になれば翌日から十六夜の月となってかけはじめるではないか。


home