かいくんはもうすぐおにいちゃんになります。
おかあさんのおなかは風船みたいに大きくふくらんでとっても重そうです
ちょんと指でつっついたらぱぁ〜んとはじけてしまいそう
歩くときはのっしのっしとお相撲さんみたいです。
椅子に腰掛けるとき「よいしょっ!」、立ち上がるときも「よいしょっ!」てとっても重そうです
「おかあさん、おなか重い?」
「う〜ん・・・ちょっと重いかな」
「あのね。ぼくが代わりに持ってあげる」
「かいくんが持ってくれるの?」
「うん♪あっ・・でもね、ぼくまだ小さいから持てないかも・・だから半分持ってあげる」
「かいくんありがとう、おかあさんまだ一人でも持てるから大丈夫よ」
「ほんとう?」
「うん、ほんとうよ。重くて持てなくなったら、かいくんにおねがいする」
おかあさんはそう言ってかいくんをぎゅ〜と抱きしめました

「ねぇ、おかあさん、このおなかの中にあかちゃんがいるの?」
「そうよ」
「ぼくもこの中にいたの?」
「かいくんも、ここにいたのよ」
「赤ちゃんは一人でさみしくないの?」
「赤ちゃんのそばにはね。コウノトリがいるからさみしくないのよ」
「ぼくがおなかにいるときもコウノトリがいたの?」
「そうよ、神さまが天使に『そろそろおかあさんのところに連れて行ってあげなさい』って言うの」
「天使はコウノトリといっしょにあかちゃんをおかあさんのところまで運んでくれるの」
「迷子にならない?夜だと暗くておうちがわからなくなっちゃう。カサ持ってないから雨降ったらぬれちゃうよ」
「あのね。あかちゃんは神さまが作った光の道を通ってくるの、だから雨にぬれたりしないし、迷子にならないように天使がいっしょなのよ」
「よかった♪」
「早くあかちゃんにあいたいなぁ。ぼくね、あかちゃんを連れてきたときにね、天使とコウノトリに『ありがとう』っていうんだ」
おかあさんはまた、かいくんをぎゅーっと抱きしめていいました。
「おかあさんは、かいくんが大好き!やさしいおにちゃんだね」

かいくんはとってもやさしい素敵なおにいちゃんです!
ぽしぇっと
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