とってもとっても遠くて、
とってもとっても近いところに
小さな小さなかわいい妖精の国がありました
そのとっても小さなかわいい妖精の国をみんな『プチモゼの森』と呼んでいました
花や草や木の妖精、水や虹や光の妖精、いろんな妖精たちが仲良く助け合ってプチモゼの森を守っています
森の真ん中には大きなプチモゼの木が森と妖精たちを守るように立っています
春には白・赤・黄・青・ピンク・紫・オレンジの7色の花を咲かせます
その香りは森中にただよって、みんなをやさしい心にしてくれました
夏になると「コンコン」って大きな木をノックすると枝からとっても甘くておいしいジュースを出してれました
病気になってもプチモゼの木のジュースを飲むと、どんな病気もすぐに治る不思議なジュースです
妖精たちのおうちにはいつ病気になってもいいようにプチモゼの木のジュースが必ずおいてあります
秋になるとプチモゼの木の枝が折れそうなくらい、それはそれはたくさんの実をつけます
それはちょっとあまずっばいとってもおいしい実です
プチモゼの実でつくったジャムやパイやケーキやお酒はとってもおいしいのです
冬になるとプチモゼの木の葉は全部落ちてしまいます。
プチモゼの木の葉は大きくてとっても丈夫で、おまけに夏は涼しくて冬は暖かいとっても不思議な葉っぱなのです
妖精たちのおうちの屋根や壁に使われたり、金の泉の水をかけて七色のきれいな糸にして布を織って服などを作ります
銀の泉の水をかけてふわふわ雲のような綿にして、お布団や毛布を作ります
プチモゼの木はプチモゼの森の真ん中で
森の妖精や生き物たちを、いつもやさしくやさしく守っています


ぽしぇっと

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