独り言その21

憲法は?・・・
 有事関連法案が衆参両院で圧倒的賛成多数で通過した。
 僕は自衛隊を頭から否定はしないし、国家としての自衛権は当然あるべきものだと思っている。しかし日本国憲法には第9条が厳然として存在している。それにもかかわらず、憲法解釈なるもののもとに自衛隊は正当化され、海外派兵もなしくずしに行われるようになってきた。
 はたしてあの条文から自衛隊や海外派兵、さらには今回の有事関連法案が許されるような解釈が可能なのだろうか。僕からみたら「憲法解釈の問題」と言う人たちは国語能力がないとしか思えない。「1」と書いてあるのに「それは『2』をあらわしている。解釈の問題だ」と言っているのと変わらないからだ。本気で言っているとしたら、幼稚園児よりも知能が低いだろう。チンパンジー以下かもしれない。そんな人たちに国の方向性を任せていてはいけないと思う。それほど知能の低い人たちが国会議員になったり法曹界にいるとは思えないので、わかっていながら国民を欺く悪人であると言えよう。
 有事関連法案が必ずしも悪いものであるとは言わない。しかし、議案提出の段階ですでに「ごまかし」が行われている以上、悪法であるのは間違いない。その前にしっかりと憲法論議を行い、国民投票で問うべきであろう。
 さらに心配なのは「ノリ」で成立してしまった感のあることだ。昨年からの北朝鮮問題の顕在化、アメリカによるイラクへの無差別テロ(あえてこう言いたい)などから、短絡的に成立した傾向は否めないだろう。国民も「ノリ」でそれを許してしまう。国民一人一人が深く考えないとならないことだ。これから幸せで平和な生活を送るためにも。
 
 ところで前述のアメリカによるイラク攻撃だが、あれは正しいことだったのだろうか。フセインの独裁は認めるにしても、アメリカが主張していた「大量破壊兵器により他国に脅威を与える」という証拠は見つかったのだろうか。あまりテレビや新聞をみなくなったために僕が知らないだけかもしれないが・・・。

2003.6.8

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